ごあいさつ

 株式会社アンプレット は無線通信が好きな仲間が集い、1987年9月9日に東京・秋葉原で設立されました。業務内容は無線通信機器とアンテナの受託設計です。私たちはモノづくりが好きです。私たちが設計した無線機やアンテナが商品としてみなさまに使っていただくことが、私たちの仕事の生き甲斐でした。

 株式会社アンプレットは、会社創設30周年の節目の2017年2月に、無線通信技術とアンテナ設計のコンサルティングを主業務とした アンプレット通信研究所として生まれ変わりました。2022年2月に、千葉県いすみ市にアンテナの研究・実験施設 アンプレットいすみ研究所 を設立しました。

 アンプレットいすみ研究所ではデジタル人材育成活動の一環として、子供たちに無線通信や科学の楽しさを知っていただきたく、アマチュア無線体験会や勉強会を開催します。

アンプレットいすみ研究所 所長
博士(工学) 根日屋英之

根日屋 英之 の学位論文「小型アンテナの研究」

 私は、1波長ループアンテナと同等な指向性を有し、同軸給電線との整合が容易、かつ、小形(小型と同義)にしても利得低下の少ない特長を有する スパイラルリングアンテナ を考案しました。

 スパイラルリングアンテナは、スパイラルの直径 2s = 0.024波長、ピッチ角Φを 17.0 度に設定し、そのスパイラルを 半径 a = 0.0754 波長で 21 回巻くと、インピーダンス整合回路やバラン無しで 50Ω同軸ケーブルと直接、接続できます。このときのアンテナの最大外径寸法は 0.1748 波長と小形になります。アンテナ利得は 2.0 dBi、帯域幅は 4.2 %(リターンロス : -10dB 以下)であり、スパイラルリングアンテナは小形化率に対して非情に高い利得を有するアンテナです。

[参考論文] 根日屋 英之、長谷部 望、長澤 総 「スパイラルリングアンテナ(1波長ループアンテナの指向性を保持して)」、1999年1月 電子情報通信学会論文誌 Vol.J82-B No.1、pp.88 ~ 96

 

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